instagramで一目ぼれしたパフェがあったのです。
恋ならば仕方ありません。愛しのパフェを求めてお休みを頂き北上へ。出かけたのは日本現代詩歌文学館。入り口から入ってすぐ左手に併設されたいわゆるミュージアムカフェ、それが「フォルダCafe」。
大きな窓で明るい店内

公園と日本式庭園を望む、明るい一角がまるっとカフェになっています。爽やかな緑が清々しい、心地よい空間。
ここのメニューがとにかく可愛いのですよ…とにかく見て。
はわわ…可愛い。パンケーキはそもそも可愛いのですが、わかっていてもやられてしまう。このさくらんぼシーズンに見かけて、行きたいなぁと思ったんです。
しかし、フォルダCafeの営業日は原則「水~金」。月2回土曜営業もあるのですが、むろん混雑という噂。ですよねぇ…。
でも、どうしても食べたいパフェが目に入ってしまい、ならば行くしかあるまい。そうだ、有休取ろう!ということで行ってきました。
お目当ては、うふふ、シャインマスカットのあれ。
シャインマスカットのパフェ

シャインマスカットの美しい緑に、ソルベのピンク、ジャムの紅色が差し色になってとても綺麗。出てきた途端、わぁ…と声がこぼれました。
構成は上から、
おいり
シャインマスカット
桃のソルベ
シャインマスカット
バニラアイス
フルーツグラノーラ
湯田ヨーグルト
ホイップクリーム
自家製イチジクジャム
なるほどなるほど。ピンクのソルベは桃、底の紅色はイチジクのジャムだったんですね。
まずは大粒のシャインマスカットから。ああああ、もうもう、あまぁ~い!瑞々しく上品な甘みにうっとり夢心地。
ソルベを囲むように配されたシャインマスカットもまた、噛み締めるたびにジュワッと果汁があふれます。
この贅沢感、半端ない。思わずひれ伏しちゃう美味しさ。
お次は桃のソルベ。繊細な甘みが舌の上ですっと広がる。桃とシャインマスカット、この組み合わせは意外でしたが、繊細で上品な甘さのグラデーションが実に見事。美しい…。
そしておいりさん。他であまり見ない素材ですが、香川や愛媛の方で良く知られる、まるいあられのようなもの。
黄いろやピンクなど淡い色あいが可愛くて、目に幸せなのはもちろんですが、カリッと噛むとすぅっと溶けちゃう儚さにきゅん。

バニラアイスからは先は少しずつ混ぜて頂きます。スライスされたシャインマスカットを崩しつつ下へ、下へ。
フルーツグラノーラは食感がプチプチ楽しい。冷たいソルベやアイスで冷えた舌をリセットしてくれます。
そしてグラノーラから自然な流れで湯田ヨーグルト。口が甘くなったところに甘酸っぱいヨーグルトが来るとぐっと締まりますね。そこにイチジクのジャム。
このイチジクのジャム…良い!
これまで姫君のように繊細で上品な味わいが積み重ねられてきたのですが、イチジクが来た途端、一筋縄ではいかないグラマラスな印象に変化。
ああ、これイチジクだから良いんですね…。単なる差し色ではなかった。ふわりと優しいパフェの最後に、ぐっと袖をつかまれるような余韻として刻まれる。
シャインマスカット、桃、バニラアイス、グラノラ、ヨーグルト、イチジクのジャムという流れがとてもスムーズ。計算されたデザートってほんと素晴らしいですね。ただただ幸せ。

そして、胸きゅんポイントおいりさん。
この可愛さは間違いなく正義。まるくてちいさくて淡い色。これがあるのとないのでは印象が随分と変わります。通常メニューに並んでいた「おいりサンデー」もいつか食べに行くぞ、と心に誓いました。
ああ、でも季節限定のパフェが魅力的なんですよね。
※2020年9月のレビューのリライトです