ビーエスフォーティー(BS40)/ベルジアン4

チョコレビュー

ブリュッセルの旧市街、グランプラスにほど近くに、日本人オーナー滝下さんが経営するベルギーチョコレートのセレクトショップ「ビーエースフォーティー(BS40)」があります。

今年、チョコレート博覧会のオンライン通販を見ていたところ、突如目に飛び込んできたのがBS40。調べてみたところ、なんとBS40としてのチョコレート作りを開始したというではありませんか。

以下、instagramに掲載された滝下さんのポストから引用します。

ベルギーに滞在して25年
ブリュッセルでチョコレート店をオープンして15年、自身のブランドBS40を立ち上げて6年。
元々は輸出入の仕事で合計7社のベルギーチョコレートを輸出してきましたが、テーマを絞って自分らしいものを作りたいと自らのブランドを起こしました。特に今年からは天才的なショコラティエとのコラボが出来ました。

BS40はダルシーやイースクなどを扱っていたショップ。ベルギーチョコレートの良さをよく知るであろう滝下さんが作るチョコレートと聞いて興味津々、取り寄せてみました。

基本のコンセプトは「一粒8グラム、層が薄くくちどけのよいチョコレート」とのこと。わくわくしますねぇ。早速頂きましょう。

ベルジアン4

今回取り寄せたのはベルギーらしさを表現した4粒のアソート。色とりどりの可愛らしい水玉が並ぶ箱のふたを開けるとちょこんと並ぶ4つのボンボンが可愛いですね。左から行きましょう。

キュベルドン
甘酸っぱいラズベリーガナッシュをホワイトで包み、古都ゲントの伝統菓子キュベルドンを模したボンボン。とろけるようなガナッシュがふわりと香ります。

ホップ
ベルギーと言えばビール王国。コーティングは薄く口どけの良いビターガナッシュがするりと広がります。最後の余韻に微かにホップの苦みを感じますが、チョコレートのほろ苦さを愉しめる一粒。

スペキュロス
あふれるシナモンの香りにああ、ベルギーだなぁ!と嬉しくなる一粒。ミルクガナッシュの甘さをスパイスが引き締めスペキュロスクッキーを思いだします。

クリーク
真紅のフルーツビール、クリーク…とくればチェリーが香るガナッシュですね。表面の絵柄はよくみると小便小僧ジュリアン君。ブリュッセルの街に思いをはせる一粒です。底のコーティングがもう少し綺麗だといいかな。

いずれもガナッシュの口どけが美しいですね。なめらかですっと溶けていく。後味はとてもすっきりとしていてまったく重さを感じません。

個人的なお気に入りはやっぱりスペキュロス。ガツン!とスパイスが効いていて、そうそうこれこれ!と懐かしくなりました。

ベルギーは美食の国。ビールや伝統菓子を扱うお店がブリュッセルにも数多く並んでいます。それを思いだすようなキュベルドン、ホップ、スペキュロスにクリーク。まるでベルギー観光をしているような、とても楽しい時間になりました。