「カントゥ(QANTU)」は、カナダのショコラトリー。ペルーのクスコで旅行者のエルフィとマキシム が偶然出会ったことから物語は始まります。
カカオ生産国に生まれたエルフィと、カカオ消費国に生まれたマキシム。カカオ農家の情熱と誇りが、彼らをチョコレート作りの世界に導いたのです。
「カントゥ」は、団結とおもてなしの象徴で彼らが出会ったペルーとボリビアの国花。インカを象徴する花でもあるカントゥを名乗るショコラトリーのチョコレートを頂きます。
グランブランコ 70%ピウラ

カカオ豆がチョコレートになるまでの工程が、かわいらしいイラストで記されたパッケージ。ぬくもりのある絵に顔がほころびます。

モールドはオリジナル。家のようなものが描かれ「QANTU」の文字。3mmほどのやや薄いタイプのタブレットです。パキっと小気味よいクラック音。
サラリとしたテクスチャ。溶けると同時に広がるのは甘~い蜂蜜。思いっきりハニー!と来たところでキューっとした酸味がやってきます。オレンジとレモンの間、柑橘系の爽やかさ。

バルサミコ酢のような熟成した旨みが全体をまろやかに包み、アフターは非常にすっきりとした味わい。そうですね、蜂蜜漬けのレモンを刻んでまぶしたヨーグルトのような印象。
疲れた頭がしゃきっとする、煮詰まった時の息抜きにピッタリの、リフレッシュチョコレート。1かけらの休憩、いかがですか?
※この記事は2020年に執筆したレビューのリライトです。