ポップで鮮やかな色彩。アーティスティックなキューブ型の個性的なボンボンを作る「ショコ オ キャレ」。初登場から話題でしたが、遅ればせながらのレビューとなります。
ビークッシュは二層タイプのボンボン。プラリネやガナッシュに、ジュレやキャラメルが乗っており、口の中で2つが1つに溶けあう構成になっています。楽しみですね。
ショコラ アソート ビークッシュ

5種類9個入り。上段左から右という形で順に紹介していきます。
グレープフルーツジュレ&アーモンドのプラリネ
アーモンドプラリネが芳ばしい!対するグレープフルーツはちょっと弱めかな?ジャリジャリという感じの粒度でアーモンドが弾ける圧倒的なプラリネ感を楽しむ1粒。
レモンとミントのジュレ&プレーン・ガナッシュ
爽やかなレモンとミントが同時に押し寄せ、ビターなガナッシュがゆっくりと追いかけてきます。ガナッシュはヘーゼルナッツのような香りをまとっており、最後はナッティな印象に。
フランボワーズのジュレ&スペキュロスのジャンドゥーヤ
優しく香るフランボワーズにヘーゼルナッツの旨み満載のプラリネ。スペキュロスとありましたが、スパイス感は控えめ。サリサリとした上品なプラリネ。
アプリコットとパッションフルーツジュレ&ジャスミンティーのガナッシュ
これはちょっと不思議な味わい。アプリコットとパッションフルーツの甘酸っぱさに、ふわっとやってくるジャスミン。なんともエキゾチックです。
トンカキャラメル&アーモンドプラリネ
おおぅ、塩!キャラメルの中からガツンと塩気が来ます。アーモンドプラリネの中にゴロゴロのナッツが入っており、ジャリジャリ、ザクザク、とろ~りといくつもの食感が楽しい。

何より驚いたのはコーティングの薄さ。ほんと1mmもないのでは。見た目から厚めのシェルっぽいのを想定したら、カリッとろっという食感に驚きました。
繊細なプラリネはガナッシュのようになめらかで、サリサリ、ジャリジャリという食感。やわらかいジュレとの一体感が見事です。
惜しむらくは全体的にジュレ部分のフレーバーがやや弱いこと。レモンとミントは比較的はっきりしていましたが、総じてプラリネのナッツ感が勝っている印象で”マリアージュ”というには少し物足りなさを感じました。
逆に言えばそれほどプラリネの存在感が際立っているボンボンでナッツが好きな人にはたまらないボンボン。ポップな見た目から、カジュアルなイメージを持っていましたが、しなやかで上品なプラリネに、これがショコオキャレのプラリネか!と感嘆の声をあげました。
従来のボンボンの常識を覆すようなキューブタイプのボンボンショコラ。新しい感性に出逢う嬉しい体験でした。
※この記事は2020年に執筆したレビューのリライトです。