フランク・フレッソン/ショコラ アソート

チョコレビュー

2011年を最後にサロン・デュ・ショコラ東京を離れていたフランク・フレッソン(Franck Fresson)が8年ぶりに再び日本に戻ってきました。職人気質なフレッソン氏のすべてを表現するショコラ。早速ご紹介します。

ショコラ アソート(4個入)

グレープフルーツ×ティムットぺッパー
瑞々しいグレープフルーツを飲み干すと、ほんのりペッパーが香る爽やかなひと粒。グレフル特有のかすかな渋みがカバーされ、すっきりとした後味に。とてもフレッシュです。

アーモンドプラリネ
シャリジャリとしたプラリネを噛み締める度、マルコナ産アーモンドの香ばしさとキャラメルの甘みが口いっぱいに広がります。軽やかで伸びやかなプラリネに満たされます。

キャラメリゼしたシナモン
同じキャラメリゼでもこちらはしっかりとほろ苦く、シナモンがより深みを添えています。うっとりするほどの余韻の長さ。

ライム
峻烈なライムが弾けるボンボン。ガナッシュが一瞬でするりと広がり、爽やかな香りに満たされます。とても鮮やかで美味しい。

以前食べた記憶が遠すぎて、ほとんど覚えていなかったのですが、一粒一粒口にするたび、ストレートに訴えかけてくる美味しさに唸りました。

どれも「あるべき姿」に芯があり、例えば柑橘系のガナッシュは搾りたてのジュースを飲み干すようなフレッシュ感、キャラメリゼも素材にあった甘みや苦みが引き出され、理屈抜きに美味しい…と思うものばかり。

ガナッシュは滑らかに、プラリネは軽やかに。溶けていく様も美しく長い余韻に心が満たされる。これぞ実力派メゾンと感服しました。素晴らしいボンボンショコラです。

※この記事は2019年に執筆したレビューのリライトです。