チョコレートで巡るベルギーの旅◆フレデリック・ブロンディール

ショコラトリーのこと

評判の良いシーフードレストランがひしめくサンカトリーヌ広場。広場に面した「フレデリック・ブロンディール(Frederic Blondeel)」はメトロの出口すぐ(※2018年5月当時。2022年3月現在はガンショアン通りに移転)。ブリュッセルでショコラトリー巡りをしている途中、あまりに日差しが強く、ちょっとひとやすみと立ち寄りました。

フレデリック・ブロンディールと言えば、日本ではバレンタインシーズンに販売されるチョコレートが知られていますが、壁のポスター通りアイスクリームも大人気。なんといってもこの日は暑かったので、店内のカフェでアイスクリームを頂くことにしました。

明るくナチュラルな雰囲気の店内には2人掛けのテーブルがいくつか並んでおり、この日の先客は一組。広場が見える窓際のテーブルに座って、席に置かれたメニューに目を通します。あんぐりとチョコを食べるご本人そっくりのイラストが可愛い!

おいしそうなフレーバーがずらりとメニューに並んでいます。うぅ、どれにしよう…としばし迷って2scoop ice(アイス2種の盛合わせ)とエスプレッソを注文しました。バニラとモカを頼んだのですが、あいにくモカは品切れ。では、ノワゼットでお願いします、と告げ、やってきたのは…あ…れ?

なんですかこのボリューム?!2scoopなのに4つある。どう見ても多い。

びっくり顔で見上げると「ごめんね!お詫びにポーション大きくしたよ!」とチャーミングな笑顔とコメントが返って参りました。ええっ、フレーバー変更でサービスして頂いたのか!わぁ、嬉しい。ありがとうございます!

ベルギーなんていいところ…と思いながらウキウキとアイスを頬張ります。しっかりとコクのあるバニラ、ゴロゴロと丸ごとのヘーゼルナッツが入ったノワゼット、どっちも風味豊かでくちどけも滑らか。ああ、おいしい…幸せ。

エスプレッソに添えられた小菓子はスペキュロスでしょうか。スパイスがほど良く効いてアイスで冷えた口のリセットにぴったり。店内はキンキンに冷えて涼しく、食べ終わるころには汗もすっかりひきました。ボリューム満点のアイスでお腹いっぱい!ですが、もちろんチョコレートも購入します。

ショーケースや棚に並ぶチョコレートは種類も多く、いずれもぐぐっと惹かれるものがありましたが、フレデリック・ブロンディールは、カカオ豆の焙煎からチョコレートまでオリジナルの工程で行うBean to Barのショコラトリー。

その実力やいかにということでシングルオリジンのタブレットを1枚購入。シンプルなデザインの化粧箱入りのチョコもありましたが、今回は自宅向けに作られた簡易包装をチョイス。使うシーンで包装を選べるのはいいですね。レビューは書き出すと長くなりそうなのでまた改めて。

サンカトリーヌ広場にあるレストランで美味しいシーフードを頂いた後、少し足を延ばして夏はアイスやソルベ、冬はショコラショーを楽しむ、なんて暮らしはきっと素敵だろうなぁと憧れつつお店を後にした私です。

※この記事は2018年に執筆したもののリライトとなります。