スイーツ・エスカリエ/ベネズエラ チュアオ 75%

チョコレビュー

新潟のスイーツショップ「スイーツ・エスカリエ」。カカオ豆からチョコレートになるまでの全工程を一貫して行う、ビーントゥバーのお店です。

新年のお菓子「ガレット・デ・ロワ」を購入したのを機に、一緒に購入したタブレットのレビューをお届けします。

ベネズエラ チュアオ 75%

一度見たら忘れない、鮮やかな黄色いクラフト紙を開くと、密封式のパッケージに包まれた、インパクトのあるオリジナルのモールドが現れました。

包装紙のイラストと、モールドはランダムに変わるとのこと。開ける度にどんなモールドが出てくるかわからない、とは面白い仕掛けです。

密封式のケースのためか、触れた箇所にスレがありますが、ブルームではありませんのでご安心を。深い褐色のタブレットからやや収れん性を帯びた香り。

割ると軽やかなクラック音。断面はきめ細やかに整っています。しっとりとした色あいといい、端正という言葉が浮かびます。

テクスチャは非常にやわらかく、舌に乗せるととろりと溶けだします。まず感じるのは巨峰のような黒いぶどうの皮、炭のような渋み。

徐々に甘酸っぱいレーズンやプルーンなど、果実味をもった酸が次第に強く、開くようにきゅーんと開いていきます。

時折感じるのは、ピーナツや生クリームのようなまろやかな油脂感。最後の余韻はカシスや青いみかんをほのかに感じました。

一時期は、あまり見かけなくなったチュアオですが、最近は少しずつ扱う場所が増えてきたように思います。

チュアオはチュアオ村という小さな村で採れるカカオ。以前、他のショコラトリーのものを頂いた時は、干し葡萄のような甘みが強かったのですが、こちらはもっとフレッシュな果実味を感じました。

日本国内のビーントゥバーも、少しずつ質の良いチョコレートが生まれています。スイーツ・エスカリエさんもその一つですね。また、違う産地のチョコレートを取り寄せしてみたいと思います。