ベルギーのショコラティエ、ブノワ・ニアン。
サロンデュショコラ東京、2021年の限定ショコラは、カリブ海のカカオ生産者を巡る旅で、ブノワ・ニアン氏が見つけた素材を使用したボンボンショコラ2種。
シングルオリジンだけでなく、他の素材との組み合わせも素晴らしいブノワ・ニアンの新作を頂きます。
ソレイユ デ カライブ

内容量/2種×2個
目の覚めるようなエメラルドグリーン。太陽が降り注ぐ、カリブの美しい海をイメージしたものでしょうか。陽気なカリブの潮風が漂ってきそう。
コーティングはいずれもビター。立ち上るタバコ、シナモン、クローブなど、スモーキィでスパイシーな香りでドミニカ産カカオとくれば、恐らく「サンフランシスコ・デ・マコリス」と思われます。
ラム&レザン(柄なし)
刻んだラムレーズンが入ったガナッシュはノワール オ レ(ハイカカオミルク)。伸びの良いミルキーなガナッシュから、ラムレーズンの艶やかな甘さがこぼれだします。
時折感じる果肉をぎゅっと噛めばラムがより一層香る。甘く溶けていく余韻にうっとり。
ラム&ピモン ド ジャマイク(右)
こちらはビターなガナッシュ。辛みはなくペッパーの澄んだ香りだけがカチョコレートに乗って鼻腔をくすぐります。ピリッと来る刺激的なそれではなく、ふわっと上品に香る。これは素敵ですねえ。
元々、ドミニカ産カカオは、スパイシーなフレーバーを持ちますが、ジャマイカンペッパーによって、カカオ本来のスパイス感がより一層強く印象に残ります。

ドミニカ産カカオ、キューバ産ラム、ジャマイカンペッパー。カリブの恵みを一つに詰め込んだボンボンショコラは、時に甘やかに、時にしっとりと食べる人を包み込む。
カカオの深い香りが伸びやかに、ラムやペッパーを香らせる、とてもセクシーでロマンティックな大人の恋のようなチョコレートでした。素晴らしいです。