ベルギー、リエージュに本店を構える「ブノワ・ニアン」。
ビーントゥバースタイルのショコラトリーでありながら、ボンボンショコラにも力を入れています。
2021年、阪急うめだ本店の「チョコレート博覧会」限定で作られた新作は2種類。
抹茶と柚子。ブノワ・ニアン氏の、和の食材にアプローチした新作ボンボン、さて、どんな風に仕上がったでしょうか。
ドメーヌJ

内容量2個
2種類のボンボンショコラアソートです。定番の黒ではなく青銅色の特別なバロタン(チョコレート専用の箱)。限定ボックスらしい高級感あふれる仕様です。
抹茶オレ(Matcha au Lait)

1836年創業、京都宇治の老舗「森半」の抹茶をたっぷり使用した、ミルクチョコレートガナッシュです。
光をあてると濃茶のような深い緑が浮かび上がり、切り口からもしっとりと落ち着いたお茶の香りが漂います。
コーティングはレ(ミルクチョコレート)。タブレット「ノワール・オ・レ」に使用しているドミニカ産カカオ、サンフランシスコ・デ・マコリスでしょうか。かすかにスパイスを感じます。
とろけるガナッシュは、微かにサラサラと粒子を感じるテクスチャ。パウダー状のお茶を練りこんだものでしょうか。
伸びやかに広がる抹茶の香り。深く静かにまろやかなミルクチョコレートと溶け合い、朝靄にけぶる茶畑を思わせます。
若々しい甘みを纏った余韻もやわらかに、しっとりとした静寂を感じるボンボンショコラです。
ゆず(Yuzu)

ヨーロッパでも人気の和の食材と言えば柚子。
こちらは、和歌山産のゆず果汁を100%使用。半分に切ったボンボンを口にした途端、搾りたての柚子の香がぶわっと広がります。おいしい!
なんという瑞々しさ。澄んだ美しい金の雫が浮かぶよう。
ツンとするような酸味ではなく、搾りたての、澄んだゆずの香りを閉じ込めたようなガナッシュですね。柑橘の爽やかさがいっぱいに広がります。
キラキラと輝くような瑞々しく爽やかな一粒。朝、頂いて多幸感に包まれる一日の始まりとなりました。すばらしいです!
まとめ
私が個人的に「世界一おいしい」と断言している、ブノワ・ニアンのチョコレート。なんど食べても期待を裏切りません。
日本のショコラファンに向けた今回の新作2種。爽やかな和の香りとチョコレートの見事なマリアージュに心が躍りました。阪急の催事限定と言うのがもったいない!!ぜひベルギーでも扱って欲しいですね。
これまで「ブノワ・ニアンはタブレットこそ至高」と訴えて参りましたが、完成度の高さに、もう細かいことはどうでも良く、ただひたすらにおいしいチョコレートです!とおすすめしたいです。