カカオの違いが楽しめる、ブノワ・ニアンのガトーショコラ アソーティモン

チョコレビュー

ベルギーのショコラティエ、ブノワ・ニアン

ベルギー以外に実店舗はなく、日本国内での取り扱いは通販に留まりますが、昨秋、待望の日本限定商品が販売されたので、取り寄せてみました。

ガトーショコラ アソーティモン

産地の異なるカカオから作られたクーベルチュールを、それぞれ贅沢に使用したガトーショコラのセットです。直径15選

使用するカカオは、マヤン レッド(MAYAN RED)、ラジェド ド オウロ(LAJEDO DO OURO)、リオ ドゥルセ(RIO DULCE)の3種。

タブレットでは違いがはっきりと表現されますが、果たしてガトーショコラになった場合、どのくらい変わって来るのか楽しみです。

並べてみました。左から、マヤンレッド、リオ ドゥルセ、ラジェド ド オウロ。ホワイトカカオである、ラジェド ド オウロの明るさが際立っています。香りが立つよう、少し温めて頂きました。

マヤン レッド(MAYAN RED)
フルーティー。レーズンやダークチェリーのような甘酸っぱさがふわりと香ります。チョコレートで感じるよりも酸がやわらかく、ヘーゼルナッツのような香ばしさも。フルーツパウンドのような親しみやすさ。

リオ ドゥルセ(RIO DULCE)
ナッティ。キャラメル、ショコラショー。一般に「ガトーショコラ」と聞いて思い浮かべる味に一番近いです。バニラのように、とろりとミルキーで甘やか。これは好きな人多いだろうなぁ。

ラジェド ド オウロ(LAJEDO DO OURO)
ミルキーかと思いきや意外にもスパイシー。シナモン、クローブ、微量のアニス。しなやかで複雑な香りがふわふわ漂う。シャインマスカットの上品な甘みとバターの旨みがじわじわと現れ、その余韻の長さに驚きました。面白い!

ガトーショコラの生地は、いずれもきめ細やく軽やか。それでいて香りに華やぎと力強さがあり、ひと口食べただけでも満足感があります。

産地別カカオの違いをより楽しむには、やはり常温ではなくほんの少し温めてみましょう。トースターならさっくり香ばしく、レンジであればふんわりと、温め方で食感も変化するので、お好みの方でどうぞ。

正直、そこまで大きな違いが出るかな?と思っていましたが、タブレットを食べた時に感じたフレーバーの特徴が、予想以上にしっかりと出ていてブノワ・ニアンのチョコレートの素晴らしさを改めて感じました。

公式通販ページでは予約販売となっていますが、バレンタインシーズンにはおそらく各催事場に並ぶものと思われます。気になる方はチェックしてみてくださいね。おすすめです!