ベルギー、ゲントのショコラトリー&パティスリー「マレーン・クーチャンス」(Marijn Coertjens)。
日本国内の催事ではボンボンショコラのみの取扱いでしたので、ゲント本店ではタブレットを購入しました。
エクアドル サチラス 75%(Equador National Tsachila)

内容量(記載なし)
シンプルな透明のプラスチックケースにブランドカラーの帯。簡素とも思えるほどあっさりした作りなのは、日本と違い湿度が低いからでしょうか。タブレットも清々しいほどつるん、としていますね。
重さを計るのを忘れて、食べてしまったので正確な内容量は不明ですが80~100gくらいの量だと思われます。

割るとパキンと硬質なクラック音。スルスルと溶けるしなやかなテクスチャですが、かなり強い収れん性を帯びている。
どっしりとしたボディ感のある赤ワインや、紅茶を長く抽出した時に感じる渋み。カカオ分75%と、ビターよりであることを踏まえてもやや癖が強めでしょうか。
中盤から水あめのような濃密な甘さと、ジャスミンの花のような香りが立ち上がり、スモーキーな世界がしっとりと広がります。
太い根っこからしなやかに枝葉が伸び、淡く白い花が甘い蜜を滴らせる。熱帯雨林を思わせる濃密なチョコレートです。
※2018年7月のレビューのリライトです