ブリュッセル中央駅程近くに店舗を構えるローラン・ジェルボー(Laurent Gerbaud)。
初めてのベルギーチョコ旅で、とても面白いチョコレートを見つけました。
エスプリ・ド・ノエル(Esprit de Noël)

内容量50g
正方形のカード型パッケージ。シンプルでスタイリッシュなデザインですね。開くと、中から別途、密封されたチョコレートが出てきました。
メゾンの意匠は東洋の印章を模したものですが、その意匠を組み合わせた斬新なモールド(型)。いいですねぇ、オリジナリティあふれるモールドにぐっときます。

ローラン・ジェルボーのタブレット(板チョコ)に使用されるチョコレートはすべてブレンド。
単一カカオの風味を前面に打ち出すのではなく、どういうチョコレートを作るかによって、クーベルチュールの配合を都度調整するのだそう。

割ってみると、パキっと小気味よい音と共に、赤い果実のような甘酸っぱいベリー系の香りが華やかに広がります。
更にピリッと効いたチリペッパー。パチパチと弾けるようなインパクトがクリスマスの夜空を彩る花火を思わせます。これは面白い!
くちどけはシルキーでしなやか。クローブやシナモンなど様々なスパイスが躍り、タブレット全体に散らしたドライフルーツが華やぎを添えます。美味しい…とても美味しい!
ビーントゥバーなど自家製クーベルチュールにこだわるショコラトリーも増えていますが、既存のクーベル・チュールを使いこなし、求める1枚を生み出すのもショコラティエの腕の見せ所ですね。
弾ける香りのパーティーに心がウキウキするチョコレート。甘やかで刺激的なローラン・ジェルボーらしさがギュッと詰まった1枚でした。
※2018年6月のレビューのリライトです